ECサイトを制作するために、何をどのように進めばいいかお悩みではありませんか?
今回は、0からECサイトを制作する方でも失敗しないように、正しい手順をわかりやすく解説いたします。
ECサイト制作前に準備しておくこと
まずは、何を売りたいかを明確にしてください。
売りたい商品・価格・商品の在庫管理・発送方法・決済方法の下準備が必要です。
この下準備をしているときによく耳にするのが、商品価格より配送料の方が高い場合にどうするのか?という問題です。
配送料は運送会社が決めているのでしょうがない!と言われる方がいますが、その時に
私はお客様に質問します。
「お客様だったらこの商品買いますか?」
ほとんどのお客様が、買わないと言います。
この時点で、すでに目的がブレてしまって成功するECサイトは作れません!
ECサイトを作ることが目的になってしまって、ECサイトで収益をあげる目的が
消えてしまっているからです。
ECサイトを立ち上げて商品を登録すれば、何でも売れる時代ではありません。
とくに売りたい商品の競合分析を行う事で、自分のサイトでどんな強みとして活かしていくべきかが整理できます。
ECサイト構築手法
ECサイト構築手法には無料の物から有料の物まで数多くの手法があります。
その特徴を知ることで、自社にあったECサイト構築方法が見えてきます。
→無料ASPカート
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリ、オークションサイトの利用はもはや一般的ですが、最近注目のBASEやSTORESのような無料ASPカートもオススメです。
メリット
・初期費用無料
・簡単
デメリット
・オリジナル性がない
・販売手数料が高い
・カスタマイズが出来ない
個人レベルのECサイト構築に適しています。
→有料ASPカート
有料ASPカートは無料カートよりもデザインや機能の制限が少ないため、自社の世界観を表現しやすくなります。
有料のASPカートにもさまざまなサービスがあり、費用や機能、連携サービスが異なるため、自社に適したカートを選ぶ必要があります。なお、基本的には初期費用と月額費用が発生し、手数料が発生するカートは多くありません。
主な有料ASPカート
■futureshop(株式会社フューチャーショップ)
■MakeShop(GMOメイクショップ株式会社)
■ショップサーブ(株式会社Eストアー)
■Shopify (Shopify)
■aishipR(株式会社ロックウェーブ)
■らくうるカート(ヤマトフィナンシャル株式会社)
■カラーミーショップ(GMOペパボ株式会社)
■w2Commerce Value5(w2ソリューション株式会社)
■サブスクストア(テモナ株式会社)
■侍カート(株式会社FID)
■楽々リピート(株式会社ネットショップ支援室)
まだまだたくさんありますが、それぞれのASPカートには特徴があり
費用面・機能面・運用面などで比較検討して下さい。
メリット
・システム管理が不要
・セキュリティ管理が不要
・マーケティングのノウハウが使える
デメリット
・初期費用・月額費用が掛かる
・専門知識がある程度必要
・カスタマイズ費用が掛かる
なかなか選びきれない方は、ECサイト制作会社に問合せをするのも手です。
その時に注意する点は、制作会社によってはこのカートでしか対応できない等が
ありますので、出来る事なら多くのカートの特性を熟知している制作会社に問合せしてみてください。
弊社にお問合せ頂いても結構です!!
→ECパッケージ
見込まれる年商規模が数億円レベルの大規模サイトであれば、選ぶべきはECパッケージとなるでしょう。
年商規模が数億円ということは、1日あたりの売上金額も数百万円にのぼります。商材が非常に高価というわけでない限り、注文数も膨大です。
物流や在庫、受注のシステムの連携ができるECパッケージがおススメです。
自社の基幹システムや業務フローをきちんと理解できていないと、せっかくのECパッケージの機能をうまく使いこなせないおそれがあります。
くわえて、制作方法という点からは少し離れますが、それだけ大きなサイトの成長を維持していくためには業務の徹底した効率化と高いネットリテラシー、マーケティングノウハウなどを有する必要があります。
ECサイト構築費用
いざネットショップをオープンしよう、というときにまず気になるのがコスト面。希望通りのサイトを作るために必要な予算がいくらくらいになるのか、気になりますよね。
サイトの制作にかかる費用は、構築の手法によっても異なります。以下が、主なECサイトの構築手法、それぞれに必要となる費用相場の目安です
・モール型ECサイト 数万円
・有料カートASP 〜数十万
・ECパッケージ 〜数百万
・オープンソース 数百万~
ネットショップをオープンするためには、それ相応のサイト制作のスキルが必要です。自店舗・自社でスキルが足りない場合は、予算をかけてECサイト制作会社に外注をするのもひとつの手です。プロの手に任せることで、そのぶん短納期でサイトを制作できます。
ECサイト制作会社に外注する際は、ECサイト構築にかけられる予算を明確にしておくことで話がスムーズに進みます。
また、ECサイト制作会社がマーケティングのノウハウがあるかこれも重要です!
実店舗のノウハウとECのノウハウは、顧客目線の追求という点では本質的に同じですが、それをサイトで実現するとなると、WEBマーケティングの専門知識と経験が必要になるのです。
ECサイト運営
いよいよECサイトオープンです。
ここからが本番です。
どのように運営すれば、効率よく売り上げを作っていけるか解説します。
ECサイト運営には、フロント業務とバックエンド業務の2つがあります。
フロント業務はマーケティング活動。商品企画から仕入れ・製造、サイトの制作や商品登録をはじめとする更新管理、プロモーションといった仕事がここに含まれます。
対してバックエンド業務は商品を受注してから発送にいたるまでの、受注処理、在庫管理、出荷・配送、問い合わせ対応などのアフターサービスがあたります。
全て自社で行う場合には、上記の作業が発生するので担当者を決めるなどの対策が必要です。
実際、上記の業務を全て自社で賄うのはなかなか大変です。
フロント業務には、ECマーケティングに関する知識やWEB制作スキルが求められます。集客を最大化して効率的に売上を伸ばしていくためには、広告運用やSEO対策、メールマーケティングといった業務も発生するでしょう。
この部分は、制作会社に任せるのが賢明です。
また、バックエンド業務は正確さが大事です。一つのミスがサイト全体の信用問題に関わる可能性があるためです。注文数が多くなればなるほど、業務の付加が大きくなりミスが発生しやすくなるので、対応する人員確保が必要です。
複数人で運営する場合は、チームの統制がとれていることも安定した運営のために不可欠です。
まとめ
技術の進歩に伴い、個人や企業が簡単にECサイトを持つことが出来るようになりました。
しかし、ECサイトを持つこととECサイトで成功することでは全く違ったノウハウが必要になってきます。なぜならECサイトで成功するなら、WEBマーケティングのノウハウが必要となります。
WEBマーケティングをするうえで、大事なことはアクセスログを正しく読み取る能力です。弊社では、WEB解析士の資格保有者がいますので安心して任せてください。
数ある制作会社でも、制作からマーケティングまで一貫してできる会社は非常に少ないです。制作は出来るがマーケティングはできない、制作は出来ないがマーケティングは出来る、これでは成果を得るには2社の協力が必要になり方向性がブレて結果を出すには難しいですよね。
ECサイト構築のコツは、最初から完璧なものを作らずある程度の物を作り運用しながら改善していくのが成功への近道です。
KPIを定めて、積極的に施策を行ってください。